99年度
虐待での一時保護2.1倍に
児童相談所把握でも5人死亡
        という見出しで・・・

 1999年度の1年間に、児童虐待を受けた子どもが施設に一時保護された件数は、前年度の2.1倍の4,219件に上ることが24日、厚生省の調査で分かりました。児童相談所が把握しながら、虐待で死亡した子どもも5人いました。

 警察庁のまとめでは、99年1年間に虐待で死亡した子どもは45人おり、調査時期にずれがあるものの、児童相談所が把握できた件数は約1割にとどまりました。同省は「重大に受け止め、取り組みを進める」としています。

 調査は99年度中に全国の児童相談所が処理した虐待に関する相談を分析。11,631件の相談のうち、緊急避難的に家庭から引き離すため一時保護したケースは4,319件でした。保護先は一時保護所が3,496件で8割強を占めましたが、乳児院が139件で2.6倍に、警察署も12件から127件と大幅に増加しました。

 親などの意志に反し子どもを施設に入所させるため、家庭などに立ち入り調査した件数は3.2倍の42件でした。

 全体の相談処理の結果では、児童養護施設などへの入所措置が約5割増の2,081件、主に1回の電話相談で解決したと考えられる助言指導が約9割増の4,903件。深刻なケースも多いが、社会的な意識の高まりなどで、早期に相談する件数も増えています。

                         〜以上2000年11月25日(土)しんぶん赤旗より〜


 以上のように、把握している件数だけでもこんなに増えているわけです。実際はもっと増えていると考えられます。いかに社会の政策・情勢・家庭の状態が不安定になってきているかを表す物だと思います。

 虐待されてきた子どもはいずれ親になります。その子どもがまた虐待されて育ちます。こんな事の繰り返しが続けば、どうなるのでしょう。

 今の件数の数字がどんどん跳ね上がっていくのが目に見えています。いまこそ子どもの育成や成長、学校教育それに社会のあり方を抜本的によりよい方向に(後退させることなく)見直す時期ではないでしょうか?みなさんはどう思われるでしょうか?




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