ちょっと一言６８のつづき（新聞による）
高校１年生の少年が、２０００年９月４日家裁へ送致されました。
大分県県警本部は少年が被害者宅に下着を盗みに侵入したことの発覚を恐れた「口封じ」のためと断定しました。大分地検は４日、少年を大分家裁に送致しますが、６人殺傷という重大な結果を引き起こすに至った少年の心理状態や背景については、未解決の部分も残ります。
調べでは、少年は８月１４日午前２時頃、岩崎さん宅の風呂場の窓ガラスを割って侵入、１家６人をサバイバルナイフで次々と刺し、、３人を殺害、３人に重傷を負わせました。少年は６人全員を殺す明確な意図を持って侵入したことを認めています。
萬正さんは事件の約１週間前、少年の母親に「うちのふろをのぞかれたようだが、あんたところのこどもではないか」と尋ねていました。「ぬれぎぬを着せられ、頭にきたから」というのが、犯行動機についての当初の供述でした。しかし、その後の調べで少年が以前から岩崎さん宅などに侵入を繰り返していたことが判明。供述は「侵入が（岩崎さんに）ばれたと思い、父親に知られるのが恐かったから」と変わりました。
近所の人の話では、少年は父親によく暴力を振るわれていたといいます。逮捕後も父親との接見は拒否し続けており、父親への恐怖感は相当根深いようだといいます。
犯行を決意した時期について捜査本部は、少年が同１３日夕に自宅倉庫で凶器のナイフを見つけた時点で、殺意が明確なものになっていたとしています。前日の１２日夜、少年は自宅でホラー映画「１３日の金曜日」を鑑賞。殺人鬼が刃物で次々と人を殺していく内容は犯行手口と似ており、少年の弁護人は「犯行に影響したのは間違いない」とみています。
以上原文です。
しかし、少年の心理状態がまだまだ不明確で、背景もハッキリしたところがないようです。今後ハッキリとしていけばよいのですが、父親の存在が引っかかります。
父親の接見を異常に拒否しているところがミソだと思います。
こういう事件は、今後起こってくる可能性が秘めているように思います。特別な或いは滅多にない事件として捉えないようにして、心理状態と事件の背景を鮮明に明らかにしていって欲しいと願っています。
