ちょっと言いたい３７

　大阪府内の児童養護施設で先月１９日、入所していた女児（３）が敷地内の植え込みで死亡していた問題で、府警は１８日、女児と同室の少女（１７）＝養護学校高等部３年＝が「５階のベランダから投げ落とした」と認めたため殺人容疑で逮捕し、大阪地検に送検した。

　少女は２歳のころから同施設で生活しており、子供たちの面倒を見る「お姉さん」的な存在だったが、「ここでの生活がいやで、悪いことをすれば矯正施設などへ出られると思った。投げ落とすのはだれでもよく、何人か抱きかかえて、一番軽い子にした」と供述しているという。大阪地検は少女の責任能力の有無を判断するため、精神鑑定を行う方針。

　調べでは、少女は先月１８日午後１０時５０分ごろ、眠っていた女児を抱きかかえ、ベランダから１４メートル下の植え込みに投げ落とし、死亡させた疑い。

　府警は当初、ベランダから転落したとみていたが、高さ約１・２メートルの手すりに乗り越えた跡などがなかったため、事件と事故の両面で捜査。少女が発見２日後に「自分が投げ落とした」と職員らに話したため、慎重に裏付けを進めていた。

　同施設には、親の事情などで親と一緒に暮らせない２〜１７歳の４５人が入所。女児がいた部屋には２〜４歳の児童１０人とこの少女の計１１人が一緒に生活していた。女児は昨年９月に姉（６）と一緒に入所した。　【栗田愼一、堀川剛護】

　以上は毎日新聞９月１８日付による。

　

　このことから何が伺えるのか？現状では、知的障害を持った子どもの入所や、虐待のケースでの入所が後を断たない。

　施設の処遇の重要性が問われている。しかし、現在の施設職員の処遇能力に限界を感じている施設が多いのではないだろうか？

　ますます福祉施策の切り詰め、予算削減で、こういった事件は他人事ではない。子どもの命や最低限の生活の保障、子どもの人権を守るための施策の充実が欲しい。

　

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